中東歴訪中のトランプ米大統領は13日、シリアに対する米国の制裁を近く解除する考えを明らかにした。ホワイトハウス高官によると、シリア暫定政権のシャラア大統領とは14日、サウジで面会した。米国にとっては大きな方針転換で、10年以上続いた内戦で荒廃した国の再建に弾みがつきそうだ。
「偉大になるチャンスをシリアに与えるため、制裁の停止を命じるつもりだ」
トランプ氏は、サウジアラビアの首都リヤドであった米サウジ間の投資を促すイベントで、演説の終盤、突然こう切り出して聴衆を驚かせた。巨大なシャンデリアが揺れる会場を埋め尽くした王族やビジネス関係者らからはどよめきと拍手がわき、スタンディングオベーションに。満足げなトランプ氏はこう付け加えた。「いまこそ輝く時だ。制裁はすべて解除する。シリアよ、幸運を祈る。特別なことを見せてくれ」
米国は1979年12月以来…
